(いまいはるか)
今井 遥(いまい はるか、1993年8月31日 - )は、日本の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。2008年JGPゴールデンリンクス優勝。2008年全日本ジュニア選手権優勝。2010年、2013年オンドレイネペラトロフィー優勝。2011年冬季アジア大会銀メダル。2011年GPスケートアメリカ4位。2014年四大陸選手権4位。2015年CSオータムクラシック2位。夫はプロフィギュアスケーターの中村優。
東京都武蔵村山市出身。武蔵村山市立第四小学校、武蔵村山市立第二中学校、日本橋女学館高等学校卒。大東文化大学外国語学部英語学科中退、早稲田大学人間科学部通信教育課程(eスクール)卒業。学位は学士(人間科学)。
スケートを始めたのが小学校3年生(9歳)と国際大会に出場する選手としては遅い部類に入る。
2007年全日本ジュニア選手権で7位に入りジュニア強化選手に選ばれ、翌2008-2009シーズン、初出場となったジュニアグランプリシリーズのゴールデンリンクスで優勝。その勢いのまま全日本ジュニア選手権でも鈴木真梨、村上佳菜子、中村愛音、水津瑠美、庄司理紗、村元哉中、佐藤未生、西野友毬、石川翔子、藤澤亮子、國分紫苑、河西歩果、上野沙耶、高山睦美ら同世代のスターが揃う黄金世代を破って優勝し、全日本選手権および世界ジュニア選手権に出場。
2009-2010シーズンは全日本ジュニア選手権で2位となり連覇は逃すものの、前年に続いて出場した全日本選手権で6位に入る。世界ジュニア選手権への出場はならなかったが、欠場した中野友加里に代わり四大陸選手権日本代表となり、自己ベストスコアを更新し5位に入る。この成績により翌2010-2011シーズンにはグランプリシリーズ出場を果たす。2010-2011冬季アジア大会で2位表彰台に上がった。
2011-2012シーズンはフィギュアスケートに集中できる環境を求め、拠点をアメリカのデトロイトに移した。そこでアリッサ・シズニーやジェレミー・アボットらトップ選手と共に、ジェイソン・ダンジェンと佐藤有香の指導を受けるようになる。グランプリシリーズではファイナルに進出できなかったが、前シーズン不調に終わった全日本選手権では、自己最高の4位という結果を残す。しかし、夏に疲労骨折と判明した右足甲のケガが治りきっておらず、2年ぶりに出場した四大陸選手権ではミスが相次ぎ9位に終わった。
2012-2013シーズン、スケートアメリカで5位、NHK杯で8位となり、グランプリシリーズでの表彰台は叶わずに終わる。また、全日本選手権ではジャンプのミスなどが響き14位に終わった。
2013-2014シーズンからは拠点を日本へ戻し日本スケート連盟フィギュアスケート特別強化選手へ昇格(2013年10月)。コーチを道上留美子に変更した。シーズン初戦のネペラメモリアルで優勝。全日本選手権では同大会において自己記録を更新し、安藤美姫、本郷理華らを上回ったが、鈴木明子、村上、浅田真央、宮原知子に次ぐ5位に留まりソチオリンピック日本代表選出はならなかった。四大陸選手権では自己ベストをマークし、総合4位に入った。続くチャレンジカップは総合2位。
2014年7月から祖父母の出身地で新設の新潟アサヒアレックスアイスアリーナ(新潟市)に練習拠点を移し、ムサシノFSC(東京)から新潟県スケート連盟所属へ変更となった。2014-2015シーズン 昨シーズンの結果と浅田真央の休養、鈴木明子の引退で、全日本選手権表彰台、世界選手権代表、世界選手権上位を期待され、さらなる飛躍が期待されていたが、ISUチャンジャーシリーズオンドレイネペラ杯で5位に終わり、GPシリーズではフランス杯でロシア勢3人、アメリカ勢3人、地元フランスのメイテに敗れ8位、スケートアメリカでは再びロシア勢3人、アメリカ勢3人とさらに韓国の新星朴小宴にスケート陣勢でただ一度の敗北で8位と2戦とも振るわず悲願の表彰台を逃した。巻き返しが期待されたが全日本選手権では10位と低迷。悲願だった世界選手権代表、前年出場した四大陸選手権、さらにユニバーシアード代表も逃した。
2015-2016シーズン シーズン初戦カナダで行われたオータムクラシックで、非公式ではあるがFS自己ベストをわずかに上回る116.72、トータルも174点代と自己ベストに迫る得点で2位に入り、前シーズンとは違い好調なスタートだった。しかし、GPシリーズではスケートアメリカで158点と振るわず10位。続くエリックボンバール杯ではSP9位と出遅れたがFSがテロの影響で中止になり9位に終わった。また、全日本選手権は大失敗で宮原、樋口新葉、浅田、本郷、白岩優奈、村上の上位6人が180点以上を出すハイレベルな争いの中、161.23点で新星新田谷凜、永井優香、木原万莉子、松田悠良、磯邉ひな乃、更にジュニアの本田真凜、坂本花織、横井ゆは菜にも敗れて14位に終わり、悲願の世界選手権代表、四大陸選手権代表も2年連続逃した。
2016-2017シーズン、地方予選を突破し出場した全日本選手権は19位と振るわなかった。年明けに長野で行われた国民体育大会に出場、以後大会出場はなくシーズンを終えた。
2017-2018シーズン、シーズン初戦の北海道・東北選手権は2位。東日本選手権はブロック大会からの怪我が響き棄権。結果、2008年から9年連続で出場していた全日本選手権を逃し、全日本選手権出場は9年連続でストップした。
2018年3月1日、自身のInstagramで現役引退を表明。
2024年7月7日、プロフィギュアスケーターの中村優との結婚を発表。
アクセルを除く3回転ジャンプを飛べる。コンビネーションでは、3T+3T、2A+3T、3S+3T、3Lo+3T、3Lo+2T+2Loを成功している。特に、3S+3TはSPでよく使い高い評価を受けることもよくある。
サルコウとループを得意としていてよくコンビネーションにすることが多い。
また、ドーナツスピンは回転が速くポジションもきれいなスピンで高い評価を受けている。
滑らかな、柔らかいスケーティングが特徴。