(くぼりん)
久保 凛(くぼ りん、英: Rin Kubo、2008年1月20日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離走。和歌山県東牟婁郡串本町出身。
女子800m走の日本記録保持者(1分59秒93/2024年)。
和歌山県の串本町立潮岬小学校、串本町立潮岬中学校を経て東大阪大学敬愛高等学校在学中。
小学校時代には和歌山県環境活動の一環として実施された「わかやまこどもエコチャレンジ」の活動に参加した記録が県の公式資料として保管されている。
小学校の6年間はサッカーをやっており、和歌山県U-12トレセンメンバーへの選出経験もある。
中学校進学以後は本格的に陸上競技一本に専念。中距離走を中心に取り組み始める。中学校3年次の「第49回全日本中学校陸上競技選手権大会」(福島県福島市・福島県営あづま陸上競技場)女子800m決勝で2分9秒96で1位となり、中学日本一の栄冠を手中にした。
2023年に大阪府東大阪市の東大阪大学敬愛高等学校へ進学。高校1年次の令和5年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ、北海道札幌市/札幌厚別公園競技場)では女子800mに出場し、2分06秒41のタイムを出して優勝した。その後、地元和歌山で開催された「第31回日・韓・中ジュニア交流競技会」(紀三井寺公園陸上競技場)の女子800mでは2分06秒71のタイムで国際競技大会初優勝を飾った。
2024年、高校2年となると『日本グランプリシリーズ』初戦の「金栗記念選抜陸上中長距離大会」(熊本県熊本市・熊本県民総合運動公園陸上競技場)では、女子800mにて日本の女子中距離第一人者の田中希実(New Balance)と同走し、2分05秒35のタイムで田中に競り勝って優勝する殊勲を成し遂げた。その後、5月の「静岡国際陸上競技大会」(静岡県袋井市・小笠山総合運動公園静岡スタジアム)では女子800mで2分03秒57のタイムで優勝。これは高校歴代3位であり、かつU18日本新記録となるタイムでの優勝であった。
2024年6月の『第108回日本陸上競技選手権大会』(新潟県新潟市・新潟スタジアム)女子800mに出場、決勝では田中希実、卜部蘭(積水化学)、塩見綾乃(岩谷産業)ら実力者が揃う中でのレースで先輩選手を大きく引き離して1着入線を果たし、日本選手権初優勝となった。
7月15日に奈良陸上競技協会が主催した陸上競技大会である『2024年度第1回長距離強化記録会』(橿原市・奈良県立橿原公苑陸上競技場)に参加し、女子800mタイムレースに於いて、杉森美保(現姓:佐藤、京セラ=当時)が2005年の日本陸上競技選手権大会で樹立した2分00秒45を19年ぶりに更新する1分59秒93のタイムを出して1着に入線し、日本人選手として初の1分台突入となる日本新記録を樹立した。
2024年10月12日、佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアムで少年女子Aの800メートル決勝が行われ、2位以下に5秒以上の差を付け、大会新記録となる2分2秒09をマークして優勝した。
サッカー日本代表・久保建英はいとこ(父の兄の息子)に当たる。