(もがみいちか(さとうはな))
最上 一花(もがみ いちか、1996年12月10日 -)は、日本のAV女優。著述家。後述のように佐藤花名義でも活動を行う。
福岡県出身。経営者の父に元に生まれ、比較的裕福な幼少期を過ごす。母は世間体を気にするタイプで、母を中心に家庭は回っていた。高校時代は福岡拠点の地下アイドルグループにも入っていたが、父が酒におぼれ仕事も傾き家庭が崩壊。両親は離婚し、一時は母のもとに身を寄せ、逃げるように上京する。大学はFランク大学の心理学専攻だった。なお、この時期にJKリフレ店の店長経験もある。
大学卒業後に一般企業(大きめのアパレル会社)に就職。「賢そうなフリをするのが誰よりも得意だが、変に真面目な性格」が災いし、半年間でアルコール依存性とうつ病を併発。母親から責められつつも約1年で退職した。
休職中に母と離れ、傷病手当金を元手に一人暮らしを始める。地元のセルビデオ店で2年程度働いていたこと、アニメなども好きだったことから2020年9月よりラムタラ店舗で働く。基本的にアニメグッズを扱うフロアで勤務したが、店舗のイベントでAV女優と会う機会も多くなり、憧れをいだくようになった。店長に相談し、Twitterの情報発信担当にもなる。
2021年1月1日、「佐藤 花(さとう はな)」としてMAX-AからAVデビュー。同年2月1日、「最上 一花」に改名し、同社から専属デビュー。AVの発売に先立ち、2020年12月にREbeccaからイメージビデオを発売。事務所はディアスグループ所属となる。
2020年11月、本人のSNSからアダルトDVDショップの店員として働きながら、AV女優の活動を行うことが報告され、MAX-Aのホームページに「佐藤花特設サイト」が公開。その後、本人のSNSでAV女優は「最上一花」として活動することが報告。このため店員という立ち位置を強調したコラムなどは佐藤花名義を継続使用している。2021年8月中にラムタラメディアワールドでの勤務を終了。女優業一本となる。
2022年3月、MAX-A専属卒業を発表。同年5月31日、初のトークライブ『あと3年くらいエロいことやったら、『搾取されない生き方』『好きな人がB専だった』『家でカラパイア見てるほうがマシ』『脱いでもフォロワーは増えない』というタイトルで本出したい』を新宿ロフトプラスワンで開催。また7月29日には、東京・中野区のBAR・ノアルカにて「1日店長就任イベント」を開催。私物の赤い浴衣を着てカウンターに入り接客を行った。
12月28日、より幅広い活動をするため、年内いっぱいでのディアスグループ退所を報告。
2022年1月26日にトークライブ『プロダクションを円満退所してフリーランスのAV女優になった最上一花が二村ヒトシに人生相談する、というていで会場の皆さんにも相談に乗ってもらう会~脱ぐことを仕事にした女の幸せと苦悩、そして承認欲求のゆくえ~』を新宿ロフトプラスワンで開催。同イベントでは「フリーになって大失敗をしたら、それを良くも悪くも見本にしてくれればいい。捨て身で生きている」、「最上一花は死ぬまで最上一花をやろうと思っています」と表明した。
2023年7月8日には新宿ロフトプラスワンでトークショー『陰キャポジティブAV女優〜意識高い系代表夏目響VS意識低い系代表最上一花、私たちも苦労してます』を開催。
2024年2月には「AV産業の適正化を考える会」のデモに参加。「AVがなくなると、出ていない人の仕事もなくなってしまう。一般の職業に就職したが適応できなくて、受け入れてくれたのがAV業界。恩返しをしたい」と参加動機を回答した。同年5月には母の日に投稿した内容が話題となる。
趣味はAV鑑賞、特技は書道。部活動は、中学校で吹奏楽部、高校でチアガール。家族は弟が一人いる。
性に関心を持ち始めたのは小学校5年生頃から、中学校の頃から自慰として自覚してレディコミの描写を見ながら。16歳の頃よりAVを観ており、初体験は17歳。
大学の学費は奨学金と祖母から無心した100万円とバイト代で賄った。授業以外は派遣バイトとビデオ店、夜中はスナックで4時まで働き寝ずに授業に出る日々だった。
様々な職種をした中で、AV女優は(傾向として)肝が据わっていて、恥も失敗も素直に言えるタイプが多いと分析。いわゆる夜職ではマウント合戦が起こるが、著名な女優ほど過剰に着飾らず、気さくな人物が多いという。
キラキラした容姿や表現はトップ女優にかなわないと感じており、好きなアーティストから感じた自分にしかできないことを突き詰めた「哀しいことも、やるせないことも、しんどいと思うことも全部昇華させた」女優を理想像としている。2022年には自身の存在を「天国みたいな遠いところから見守るんじゃなくて、この世という地獄に一番近い場所でずっとあなたの傍にいたい」と述べている。
前述のように波乱万丈の過去を持ち、「生きづらさ」に男性、女性問わず多くの共感を呼んでいる。