(こむろゆり)
小室 友里(こむろ ゆり、1975年7月28日 - )は、日本のタレント。元AV女優。レンタルビデオ時代最後のAVアイドルである。1990年代後半のAVクイーンとして君臨した。神奈川県綾瀬市出身。
AV時代は東京都出身としていた。出生年は2000年代中盤まで1976年としていた。
10代の頃はアイドルになりたかったと言う。旅行会社に勤めるツアーコンダクターになりたく、旅行系の専門学校に進学。その学生だった18歳の時に東京・池袋で事務所にスカウトされ、当初はグラビアアイドルとしてデビュー。1996年1月に『新・官能姫 第2章』でAVデビューした。
最初、当時の所属事務所の社長とは「3本だけ出て辞めればいい」という約束があったという。専門学校は、AVに出始めてから周りから「似てる」などと騒がれ始めたことから2年生の後半頃から通わなくなっていたが、それでもギリギリながら卒業でき、前述の所属事務所社長との約束通り3本だけ出演して事務所も辞め、専門学校卒業後は一般企業に就職。しかし本人曰く、その会社は今で言うブラック企業のような所だったということで、数カ月で退社、その後古巣の所属事務所に遊びに行った時に社長から復帰を勧められ、事務所の中に自分の席もそのまま残されていたこともあって復帰を決意。この時にそれまでアルバイト感覚だったものを今度はプロとして働く覚悟を決めたという。
AVアイドル路線でデビューしながら、本番やハードなプレイをこなし、持ち前の親しみやすさと美貌もあってファンが急増。当初はビデオ3本の契約だった芳友メディアプロデュース(現・h.m.p)と専属契約を結び、同社が当時売り出しに力を入れていた星野杏里を凌ぐ人気を獲得した。
1998年に専属契約が切れたあとも、主要AVメーカーの代表的なシリーズ作品を総ナメにするなど人気は衰えず、1999年にAVからの引退を宣言するまで、約4年間にわたってナンバーワンAV女優として君臨した。内容的にも充実した作品に恵まれ、1998年の『聖★痴女』は『ビデオ・ザ・ワールド』誌の98年度下半期ベスト10で1位に選出されている。総売上枚数は100万枚以上、アダルト作品をDVDとして世界初でリリースしたことでも知られている。
AV引退後は成人指定作品を含む映画、Vシネマ等への出演を続けつつ、よりマルチタレント的な活動を展開。2000年代前半には歌手、舞台女優としての活動にも力を入れた。文才を生かしてスポーツ紙などに連載を持ち、2005年7月から2006年2月にかけては、実話誌との連動企画で実業家を目指すブログを開設した。
2012年 週刊ポストの取材に対し、AVに出演していたときのギャラは最初100万円くらいであったものが、最後には70万円になったと語っている。
2013年 「小室友莉」に改名し舞台を中心に活動。
2014年 再び「小室友里」へと名前を戻し、女優、歌手、ライター業に加え、セクシャルアドバイザーとしての活動も本格的に開始。
2015年 FINALTOKYOグループ(風俗大手グループ)の公認アドバイザーに就任。AV強要問題では女優側とプロダクション側の橋渡し役として取材、啓蒙活動をし、またAV女優のセカンドキャリア問題にも取り組んでいる。
2021年 寺井広樹著『伝説のAV女優』(彩図社)のインタビューで将来TEDのスピーカーになりたいという自身の目標を語っている。