(しのはらえみ)
篠原 恵美(しのはら えみ、1963年〈昭和38年〉8月8日 - 2024年〈令和6年〉9月8日)は、日本の女性声優。長野県上田市出身。最終所属は81プロデュース。
福島県生まれ、長野県上田市育ち。
幼少期から目立つことが好きであり、小学4,5年生の頃から演劇と合唱クラブに入る。
中学生の頃から役者になれたらいいなという気持ちを持ち続けて長野県上田高等学校卒業後、「歌だって芝居の勉強になるだろう」と思い、国立音楽大学教育音楽科に進学。
進学後、学外サークルに参加し、ミュージカルをしていた。
役者を目指していた時に勉強会のボイスアーツの募集告知を見て参加。
ボイスアーツで指導していた音響監督の本田保則から誘われたオーディションで受けて合格し、『プロジェクトA子』のB子〈大徳寺美子〉で声優デビュー。
その後、アーツビジョンを経て81プロデュース所属となった。晩年は自身が所属する事務所の養成所や洗足学園音楽大学の声優アニメソングコースの講師も行い、後進の育成にも取り組んでいた。
2024年9月8日に死去。61歳没。訃報は同月10日に所属事務所の81プロデュースより発表された。死因は明らかにされていないが、1年ほど前の手足骨折などから体調が悪化し、杖をついて歩行する時期もあった。同2024年の春から夏にかけて病状が悪化。呼吸器を付けて車椅子に乗りながらレッスン場に足を運んでいた。それでも心配する生徒に笑顔を見せ、「自分の心配をしなさい」と背中を押し続けていたという。息子はX(旧Twitter)上で篠原の訃報を報告し、本人の気持ちを尊重して具体的な病名は伏せつつも「病を感じさせないような気力と、いつも通りに振る舞う母の姿を側で見ていたからこそ、未だに言じられない気持ちでいっぱいです」とコメントをしている。
また訃報を受けて、『セーラームーン』シリーズの声優もX(旧Twitter)上で、篠原を追悼した。三石琴乃は「篠さん 篠さん もう 篠さん…っ」と絶句するような投稿を残し、深見梨加は「大事な大切な大好きな仲間が旅立ちました。最期まで気力と希望に満ちてました。同じ日に生まれた私達。ずっとずっと愛してるよ」と投稿。篠原とのツーショット写真を複数枚アップした。『セーラームーン』公式Xも、「作品において唯一無二の存在であり、これまでのご貢献とご功績へ感謝を表しますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼とともに作品を支えたことに感謝するコメントを出した。原作者である武内直子のサインが書かれたイラストを添えて追悼した。
アニメ・吹き替えを問わず、幅広く活動している。テレビアニメではお姉さんから母役を演じることが多い。テレビアニメでは『美少女戦士セーラームーン』シリーズの木野まこと(セーラージュピター)役が有名で、5年にわたり担当した。トーニャ・ハーディングが引退後に出演した映画では、その吹き替えを担当した。また『セーラームーン』シリーズで共演した深見梨加とは生年月日が同じであり、合同誕生日イベントを開催したこともあったことから、誕生日が来ると今でも自然にお祝い電話をお互いにしているという。
「スーパー戦隊シリーズ」では、爆竜プテラノドンの声優として出演していた『爆竜戦隊アバレンジャー』第34話において、他の3人の声優とともに顔出しでゲスト出演をし、渡より先に同シリーズでの顔出し出演を果たす結果となった(渡は3年後の『轟轟戦隊ボウケンジャー』が初の出演)。
趣味・特技は歌、ピアノ、読書、音楽鑑賞、映画鑑賞。
夫は俳優の渡洋史。息子がいる。きょうだいは兄がいる。
太字はメインキャラクター。
キャラクター名義のものを除く。
上記以外にも、『美少女戦士セーラームーン』の「木野まこと」名義での楽曲など、キャラクター名義の楽曲がある。