(いしいみどり)
石井 みどり(いしい みどり、1949年(昭和24年)6月23日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の元参議院議員(2期)。
ノートルダム清心中学校・高等学校卒業、1976年(昭和51年)、鶴見大学歯学部卒業。1980年(昭和55年)、広島市内に小児歯科医院を開業する。広島県歯科医師会常務理事、日本歯科医師会常務理事、日本歯科医師連盟(日歯連)顧問、厚生労働省内で厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会委員、社会保障審議会介護給付費分科会委員、口腔機能向上研究班委員など歯科医師としての要職を歴任した。
2007年(平成19年)7月29日に執行された第21回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で比例区から立候補、逆風により苦戦した自民党において初当選した。当選後、平成研究会(当時の津島派)に入会。
2013年(平成25年)7月21日に執行された第23回参議院議員通常選挙に自民党公認で比例区から立候補、2回目の当選。得票数29万4148票は自民党の比例順位で当選18人中4位であり、医療界としては最大の得票となった。
2018年(平成30年)11月、2019年に執行される予定の第25回参議院議員通常選挙に立候補しない意向を固め、2019年7月4日の公示に際し、立候補を届けなかった。
2022年、旭日重光章受章。
2015年(平成27年)2月、政治団体である日本歯科医師連盟が2013年(平成25年)に支出した政治資金のうち、石井の後援会である「石井みどり中央後援会」に合計9500万円が渡っていたことが判明した。政治資金規正法によれば、政治団体間の寄付の上限は年間5000万円となっている。このため、日歯連は、いったん別の政治団体に9500万円のうち5000万円を寄付し、そこから即日、石井みどり中央後援会に同額の5000万円を寄付することで、法律の制限を回避した。後日、日歯連から直接、石井みどり中央後援会へ残りの4500万円も寄付されている。日歯連からいったん政治資金を寄付された政治団体「西村まさみ中央後援会」と「石井みどり中央後援会」は、いずれも日歯連の会長が代表者を務めており、事務所の所在地や電話番号、事務担当者まで日歯連と同一である。これは、脱法行為である「迂回献金」と見られる。
東京地検特捜部は、政治団体間の寄付の上限を超えた迂回寄付をし、収支報告書に虚偽の記入をしたとして、政治資金規正法違反容疑で日歯連前会長ら3人を逮捕した。その後3人全員が東京地裁にて執行猶予付きの有罪判決を受けた。