(いしだえり)
石田 えり(いしだ えり、1960年〈昭和35年〉11月9日 - )は、日本の女優。本名:内田 恵理子(うちだ えりこ)。
熊本県八代市出身。堀越高等学校卒業。渡辺プロダクション→トライアングルCプロジェクト所属。
二人姉妹の姉。幼いころから歌手に憧れ、中学校3年の1975年5月、指揮者・チャーリー石黒のオーディションに合格。同年に上京し、石黒の母の家に下宿して、チャーリー石黒音楽専門教室で歌を習う。
高校に入学した1976年から1978年まで東京音楽学院で、ダンス、台詞、演技のレッスンを受ける。その間の1976年10月から翌年3月まで『スターチャレンジ!!』(NET)のアシスタントを務め、芸能界デビュー。芸名はチャーリー石黒の母が付けたもので、石田の石の字は石黒の名からとったものとされている。
1978年、TBS『刑事犬カール』に顔を出したのち、バラエティ番組『笑って!笑って!!60分』の中のコーナードラマ『哀愁学園』に準レギュラーで出演。同年、映画『翼は心につけて』のオーディションに合格し、骨肉腫に冒されたヒロイン鈴木亜里を演じ、スクリーンデビュー。
1979年に高校を卒業したのち、横浜を舞台にした青春テレビドラマ『体験時代』にレギュラー出演。そのほか、『家族サーカス』、『たとえば、愛』、『ウルトラマン80』などのテレビドラマで活躍。『80』ではUGMの城野エミ隊員を演じるが、殉職する形で途中降板した。これは、「ウルトラシリーズに最後まで出演した女優は大成しない」というジンクスを聞いた石田が「降板させてほしい」と自ら申し出て了承されたことによるものだった。最終回の際には、「アンドロイド・エミ」として出演しているが、自身の都合で降板したにも関わらず、ふたたび呼んでもらえたことがとても嬉しかったという。
1981年、『遠雷』で、主人公・永島敏行の妻にふんし、豊満な肉体を披露。この作品で、日本アカデミー賞の主演女優賞と新人女優賞を受賞する。
テレビでは、1983年『金曜日の妻たちへ』で竜雷太の後妻役、1984年には『昨日、悲別で』で北海道から上京してダンサーを目指しながらも挫折していく娘役など、印象的な役柄を演じた。
1988年より『釣りバカ日誌』シリーズにおいて、主人公・浜ちゃん(西田敏行)の妻・みち子さん役を演じる。しかし、1994年の第7作『釣りバカ日誌スペシャル』を最後に降板し、後任は浅田美代子が務めた。
1993年には、ヘアヌード写真集『罪』を発売。ヘルムート・ニュートンが撮影を務め、SM嬢を意識したコスチュームを披露。
2005年の映画『ジーナ・K』では40代半ばにしてストリップも披露した。
1985年にミュージシャンの芳野藤丸と結婚するが、1990年に離婚。
趣味は、サーフィン。特技は、英語、韓国語。
2021年、映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』でハリウッドデビューを果たす。