(たけうちくみこ)
竹内 久美子(たけうち くみこ、1956年〈昭和31年〉 - )は、日本のエッセイスト、動物行動学研究家。産経新聞正論メンバー。
愛知県生まれ。1974年(昭和49年)愛知県立旭丘高校普通科卒業、1979年(昭和54年)京都大学理学部卒。同大学大学院博士課程中退。京都大学大学院では日高敏隆教室に在籍し動物行動学を専攻。ツイッターのプロフィールで理学修士であると称している。
生物学者の伊藤嘉昭らは、竹内の一連の著作は理論の濫用だとして批判している。また、一部の著作はトンデモ本と批判されている。ただし、竹内自らトンデモ本とする著作もある。
宝島社の別冊宝島Real第43号『まれにみるバカ女 ―社民系議員から人権侵害作家、芸なし芸能人まで!―』(2003年)でバッシングされていた。
2020年4月から産経新聞「正論」メンバー。
2022年12月7日に掲載された『産経新聞』のコラムで、東京工業大学が2024年度の入試から取り入れる女子枠を批判している。東工大のホームページに記載された「多様性」「包摂性」「公平性」といった言葉について、「左翼用語がこれでもかと展開されていく」と論じ、これらの言葉は「一見もっともらしいし、人畜無害に聞こえる」が、「文化マルクス主義」の理論の中に見られるものであると主張。LGBTなどの社会の少数派を利用し、ポリコレなどを利用し多数派との間に対立を引き起こし、資本主義を内側から弱体化させることによって革命を目指すものであると論じた。
別冊正論31号『日本型リベラルの化けの皮』において「動物学で日本型リベラルを看ると ―睾丸が小さい男はなりやすい!! 政治から学界まで本能の為せるワザ―」と題して、睾丸のサイズによって日本人が「日本型リベラル」になるかどうかが左右されると主張した。また発売翌々日の産経新聞紙上でも同様の主張を繰り返した。さらにはWiLL2018年6月号においても川村二郎と共に「ハハン、だから朝日はタマなしなんだナ」なる文章を書いた。
竹内の定義によれば、「日本型リベラル」とは「共産主義、社会主義が失敗に終わり、所詮は絵空事でしかなかったと判明した今でも、その思想にしがみついている人々。日本に特有の存在」である。日本には「日本型リベラル」が多いとする竹内は、その理由は「それはまず日本人の男が、欧米やアフリカ系の男と比べ、男性ホルモンの代表格であり、男の魅力を演出する、テストステロンのレベルが一般的に低いため、普通は彼らほどには男としての魅力がないからではないだろうか」としている。つまり竹内によれば「日本人の男は睾丸サイズの小ささという点においてそもそも、これらの思想に惹かれやすい要素を持っていると言える」のである。
さらに竹内によれば「共産主義、社会主義とは要は女にモテない男にとって、このうえなく心地よい響きを放つ存在なのではないだろうか」ということだが、それは「自分は稼ぎが多くない。稼ぎのいい男が女にモテるのはけしからん。自分は男としての魅力に欠け、女が寄り付かない。こういう自分にも「平等」に女を分け与えよ!」という主張だからであり、すなわち「共産主義、社会主義は睾丸サイズの小さい、つまり女にモテない男にフィットした思想であ」る。なお稼ぎと睾丸のサイズ、またはテストステロンの血中濃度の因果関係または相関関係に対する言及は、産経新聞紙上のコラム中にはない。
また「世界的にも珍しい、日本型リベラルという勢力の核となりやすくなって」いる「睾丸が小さく、浮気などせず、ひたすら妻と子にエネルギーを注ぐタイプ」の男たちは、「睾丸の小さい男は子の世話をよくし、イクメン度が高い」とも主張しているが、それを裏付ける量的または質的データ、または典拠は示されていない。
「左翼の「男女平等」論はモテない輩の嫉妬」だという(『ウエストがくびれた女は――』、帯より)。
なお産経紙上コラムでは、竹内はあくまで「私が長年学んできている、動物行動学、進化生物学の分野」と書いており、「研究してきている」とは書いていない。
月刊WiLL2023年3月号のP288-P297で赤川学との対談記事『異次元の少子化対策 キメテは性交二日前のダム放出』で少子化対策を語っている ダム放出にはオナニーと振り仮名がつけられていた。